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輝く未来はその手の中に 

2009/02/06
Fri. 17:18



微エロSS(『微妙エロ話』)UPします。

いつもより、少ーしばかりイチャコラが濃いめなので(当社比)苦手な方はお気をつけ下さい。
勿論、光流×忍です。


『輝く未来はその手の中に』
B'z様の歌のタイトルを拝借/ぷち改造。

ラブラブは書いてて楽しいなあ…。


輝く未来はその手の中に



「やっ…」
夜の静寂を破る卑猥な声。同時に漏れる熱い吐息。
「…声、隣りに聞こえるぜ?」
それでもいいの?と耳元で小さく囁きながら舌を這わし、そこを執拗に探る。
「……っ…、くっ」
声が漏れない様にと手の甲で自らの口を塞ぐ。それでもなお、漏れてしまう制御不能の喘ぎ。
さてどうする?と、見下ろし眺める顔には、人の悪い笑みが思わず浮かんだ。
「……っ」
一瞬かち合う視線。青い火花が静かに弾ける。
「ぐっ……んっ…」
漏れる声。留まる事を知らない、高まり続ける鼓動。
まるでそれらを戒める様に自分の指をキツく噛み締め、それを何とか押さえ込もうとしている。
「……たくっ」
そのちょっとした動き一つでさえ、猛る感情を止めどなく熱くする起爆剤になっている。しかし、している張本人はその事にまるで気付いていない。
「ほら、指…傷ついちまうだろ?」
諭す様にその手を掴み、噛み付いている口からそっと外す。そして赤黒く色付いた指先に唇を落とし、舌でゆっくり味わった。
「…んっ」
びくりと身体が揺れる。
指に、俺の唇と舌が触れた。只それだけの動きで。
「このくらいの事で感じるの?」
そんなにも?
「……うる…さい」
それとも、俺だから?
「強がるなよ? こんなになってるくせに」
不埒な手が、更にと弄る。
「……だま…れ」
相手が俺だから、そんなに感じてるの?
ーーねえ?
「素直じゃないな」
「…くっ」
女々しい事聞きそうになる、馬鹿なこの俺。
それでもどうか、お前だけは受け入れて。
「限界なんだろ? 素直に欲しいって言えよ…。な、…忍?」
意地悪に優しく囁けば、言葉よりも、表情よりも、答える様に震える素直なその瞳。
重なり合う二つの身体。
握りしめ合い、組み合う指先。そして探るもう一方の指先、それにわずかに力を込めた。
「ああっ…!!」
「ほら…言えよ」
鼓動がお互い伝わり合っている。
平常音とは違うその音に、熱情の様な気持ちの高まりは更に加速を増して。
それら全ての事がまるで合図の様に。
プライドと羞恥を鬩ぎあう様に、ゆるゆる開かれる唇。
そして微かに響くその声。

「……し、い」
「…よく出来ました」


堪らない。
本当はそれだけでイッてしまいそうな、魂と身体。


ーー…結局、負けそうだ。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆



魂が溶けあう嵐は過ぎ去り、夜の静寂がその身を包む込む。


「………はぁ…っ」
気怠い身体を持て余す余韻の熱。
視線だけで動かし見れば、隣りで横たわる艶かしい情事の後のその姿。
赤黒く色付く所有印の証が、身体のあちこちを余す事なく彩る。更には汗と体液が交じり合い、身体中どこまでも淫らに穢していた。
その身は罪深くて。美しくて。この俺を誘惑し続ける。
穢したのは、この俺。
俺だけが穢す事の出来る、この身体。
「最高…」
つい本音を漏らしてしまう。
子供じみた優越感が、どこまでも心を支配してしまう。興奮と熱が高まり続ける。
それを止める事は、もはや叶わぬ事の様で。
「……凄く、綺麗だ」
「…なに、いって…っ…」
乱れた呼吸。
息継ぎするのもやっとのくせに、拗ねてそう答える。憎たらしい唇。
「……はっ……はぁ…」
異常な程の激しい呼吸。
忍はそれを戻す為に、浅い呼吸をさっきから何度も繰り返している。
きっとこのまま待てば、乱れた呼吸は正常のものとなるだろう。
正常に、普通に。
まるで今の非日常な空間から解き放たれ、当たり前の日常へと戻っていく。
この俺の腕の中から、逃げ去って。
繋いだこの手を、放して。
消えていく。
この俺の前から。

ーー忍が、この手から消えてしまう…。

「…いや…だ」
身体を起こし、もう一度組み敷く様にその身体に乗り上げる。
「…光流?」
両手の指を絡め、そのまま握りしめる。絶対離れない様に。
「…どうしたんだ?」
不安に揺れる瞳。
「そんな顔すんなよ…」
「みつ…?」
合わさる唇。
探り合う舌。
深く、もっと深く。
「んっ……」
舌も口内も熱くて、火傷してしまいそうで。
「ふっ…んっ…」
鼻から抜ける吐息が堪らなく愛しい。
「はっ…っ」
角度を変えて更に奥を探る。
これ以上ないと言うくらい迄。
もっと、奥までーー…。
「んんっ…、くっ…んんっ…ーー」
苦しい。
酸欠する。
溺れる。
いや、もう溺れている。
だからお前も溺れろ。
一緒に。
どこまでも。
どこまでも一緒に、溺れ続けよう。
「はっ…んっ…」
長い激しい口付けに、お互いの呼吸が乱れる。それでも抵抗しない唇に、ほんの少しの安堵が心を包む。
俺を受け入れ続けてくれる、その心と身体。
好きだ。
愛しい。
愛してる。
どの愛の言葉も、この飢えた想いに比べれば、全てが表現不足で陳腐だ。
だから、足りない。
どうしても、満足が出来ないーー。
「はぁ…っ…」
やがて離れる口付け。離したく無い唇。
見つめ合うその瞳の中に、自分だけが映ってる。それはこれ以上ない幸福。
それなのに、幸福と不安はいつも背中合わせで。
背中に忍び寄る影と闇に怯えている。見えない未来に怯えている。
失う事を思えば、心はどこまでも冷えて。それ以上に怖くて堪らない。
幸せだからこそ、こんなにも臆病になって。
臆病になるほど、今この時が大切すぎて。
だからこそ、離したくなくて。
忍の全てが欲しくて堪らない。
それこそ、狂うくらいにーー。
「…お前が欲しくて…、欲しくて堪らないんだよ…」
「…お前、何言って…」
抗議の声。睨む瞳。
そりゃあそうだ。言いたい事は分かる。
思わず綻びそうになった口元を、そのまま耳元に持っていく。
「ーー…回も…したから…。お前の腰、砕けた?」
「…っ!!」
途端に暴れそうになる、組み敷いている身体。

バーカ甘いぜ。
逃がすかよ。

力を込めてそれを制する。

いい加減自覚しろよ。
俺には勝てないんだよ。お前は。

じっと見つめて微笑めば、わずかに揺れる瞳。外される視線。
ほら、お前は俺に勝てない。
「……くっ」
やがておとなしくなる身体。
抵抗する事に諦めたその表情が、そっと心に火をつける。
ああ、堪らねえ。

「ーー怒るなよ。でもな……」
「…何だ?」
「…それでもまだ、足りないんだよ」
「光流…?」
「全然足りないんだ…」

このまま二人溶けてしまえたら。交わり合えたら。
どこまでも、俺だけのものにしてしまえたら。
そうしたら俺は…。
俺はーー?

バカな幻想を抱く。
無理としか思えない妄想を繰り返し続けて。

それでも俺は。
だからこそ俺は。
「お前が好きなんだよ…、忍」
「……馬鹿だな」

そうやってお前は、少し悲しそうな瞳で微笑む。

本当は分かっている。
未来永劫、このままではいられない事は。
遠くない未来、二人の行く道が変わっていくだろう事は。
分かつ道。
離れて行くお前。
俺の手の届かぬ所へ。
遠く遠く、どこまでも遠くにと。

「光流」
組んだ指をそっと離して、俺に手を伸ばす忍。
そして俺は誘われるままに、その指先にゆっくり唇を落とした。
指に。
手のひらに。
手の甲に。
手首に。
何度も何度も。
その様を忍は黙って見つめる。
「好きだよ、忍」
「…分かってる」
軽く合わさる唇。ゆっくりと口付けを交わし合う。
やわらかな感触。
しっとりした質感。
寒さからか、冷えてしまった唇。とても冷たい唇。
それに熱を与える為、必死に何度も何度も唇を押し当てる。
でも、熱はなかなか伝わらない。
暖められない唇。
俺と忍は、一つの存在ではないと言う証。
「光流…?」
「…忍」
それでも忍は、ここにいる。
俺の気持ちを全て見透かしたその瞳で、俺だけを見つめる。
そして俺は黙って、その瞳を覗き込む。

見つめ合うだけで、こんなにも心が震える。
好きだと。魂が叫んでいる。
誰よりも、何よりも彼が好きだと。

忍はそんな俺を見つめて、綺麗に微笑んだ。
「光流、俺はお前と離れるつもりなんてない」
「えっ…」
揺るぎない、真っ直ぐな瞳。
この瞳に俺は堕ちたんだと、今更思いだす。
忍は俺の手と自分の手を組み直し、俺の目の前までそれを持って来た。
「お前の未来は俺の手の中に…」
惚けている俺を置いてけぼりにして、忍は組み合うその手にそっと唇を落とす。
「ーー俺の未来はお前の手の中に…ある」

今なんて…?
嘘…じゃないよな?

信じられない事を聞いたと、思わず唖然としてしまう俺。
動きが止まった俺に、忍の不満の声が上がる。
「違うのか?」
「…違わない…、けど…」
「けど、なんだ?」
「けど…、いいのか?」
「…光流?」
「だってお前の人生…」
輝かしい人生、未来。手に取る様に分かる。
欲しいものを全て手に入れて、お前はどこまでも高みへと上っていける。それを望む事を許されている。
そう、全てがお前の手の中に。
輝かしい富も名声も。何もかも。
でも、このまま俺との関係を続ければ…。
「…お前は、どこまでも自分の価値が分からない奴だな」
「へっ?」
思わず漏れる声。
「……本当に、お前は…」
「えっ…? うわっ!?」
組み敷く力が抜けた俺を押しのける様に、忍がその身を起こした。そして今度は、忍が俺を組み敷く様に俺の身体に乗り上げる。
そしてゆっくり向き合い、両手を組み合った。
忍を見上げる俺。俺を見下ろす忍。
いつもと違う景色に、正直俺は落ち着かない。
窓から漏れる薄明かりが、忍の輪郭をそっと浮き上がらせる。
それの余りの美しさに、俺は息を飲んだ。
鼓動が鳴り止まない。
それを忍に知られたくはなくて、無理に戯けてみせる。
「この体勢は、お前に襲われそうだな?」
「そうして欲しいのか?」
「いいや」
「だろうな」
そう言って、小さく笑う忍。
俺はいつになく、そんな忍に見惚れてしまう。
「すっげえ…やらしい」
「……バカ」
いつもと少しだけ違う角度と景色。
それだけなのに。
気持ちの高ぶりも。
身体に蘇ってくる熱さも。
いつもの比にならない。

ーーこのまま、やりてえ…。

そんな俺を知ってか知らずか、忍は幸せそうに微笑んでくれる。
その顔に俺は、邪な思いがバレたんじゃないかと少しバツが悪くて。
しかし忍は、一瞬にしてそんな事全てを吹き飛ばしてしまう。
「ーー光流、一度しか言わないからな」
「…う、うん」
一瞬の間。
どちらともなく、緊張が伝わる。
そして意を決した様に、忍が口を開いた。
「ーー俺は、お前に救われた。お前に出会って、好きになって、生まれて初めて何かに感謝した」
「……忍」
「生まれて来て良かったと思った」
「……」
「感謝した。自分が生まれて来た事、生きて来れた事、そして何より、お前に出会えた事を」
「……」
「好きになって、好きになられて。…俺はこんなにも幸せだ」
「……しょう」
「ん、なんだ?」
「あーーーーっ…、ちくしょうーー!!!」
叫ぶと同時に、組み合った両手のまま、無理矢理忍を引き寄せた。
「こらっ…!」
体勢が崩れた忍は、容易にこの身体に抱き込まれる。
「あーーーもう!! ちくしょう! こんちくしょうーー!!」
「…なんだ、それは?」
「だから、好きだって事だよ!! あーもー、好きだーーー!!!」
「ああ」
「好きだ! 愛してる! いや、それ以上!! それ以上なのに、その言葉が思いつかねえーー!! だから、むかつくー!!」
隙間なく、ぴたりと重なり合う身体。
どきどきと脈打つ鼓動。
それがどちらのものか分からなくなるくらい、更に抱きついた。
ふと腕の中で揺れる感触。
「…っ…くくっ」
覗き込む様に見つめれば、忍はそれこそ楽しそうに笑っている。
「なに笑ってるんだよ! こっちは真剣にだな…」
「…俺もそれ以上に思ってるよ、光流」
「…忍」
「…ん?」
身体に感じる重み、香り、振動、体温。
その全てが特別。
忍だけが、この俺にとっての格別。
「俺も忍に出会えた事が、何よりの幸せだ」
「ああ…」
腕の中に抱きすくめられている、この世で一番大切な人。
胸元辺りで聞こえるその声も、吐息も、幸せの象徴以外の何者でもない。
「だからこの世に生まれて来た事、本当に感謝してる」
「そうか」
「うん!」
それでも愚かな俺は、また不安になって、こんな風に迷惑をかけてしまうかも知れない。
でももう、恐れない。それ以上に怖くない。
忍がそうやって笑ってくれるから。
忍が俺の側にいてくれるから。


ーー俺達二人の未来は、お互いが握ってるんだから…。



「ーーじゃあさあ…、もう一回いいだろ?」
「何をだ?」
「分かってるくせにーー。だって俺、もうこんなになってんだぜ?」
「お前…」
「ん、何だよ?」
「…それとこれとは、別だ」
「何でだよ?」
「俺を殺す気か!? お前は」
「それこそ最高じゃね? 『抱き殺す!』最上級の愛の形みたいな…、あっ! さっき思いつかなかった言葉って、これかもな?」
「……殺すぞ」


二人の行く先は、きっと幸せの形をしている。
だから、輝く未来をこの手で捕まえよう。


『用意はいいか、忍?』
『いつでもいいぞ、光流』



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2017-08

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