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SS『6月メール/屋上にて。』 

2008/06/10
Tue. 17:14

メールコンテンツに素敵なコメントを頂き、そのやり取りの中妄想が膨らみましたのでSS書いてみました。(拍手パン様(笑)に捧げます。有り難うございましたvv)
昼休み、屋上にいる忍の元へ大量のパンと共に全速力で向かう光流の話です。
ブログSSにしては長いですが、収納場所に悩みましたので。


拍手コメントさせて頂いてます。心当たりのある方は見てやって下さいv
ぱちぱちも有り難うございましたvv


↓SS『6月メール/屋上にて。』↓


いつか絶対捕まえてやる。その時は逃がさねえからな。


6月メール/屋上にて。


『池田光流の本気見せてもらうぞ?』

「あんの、性悪!」
カシャン!!
勢い良く携帯を折り畳み、俺は購買部をあとにした。

買い占めたパンの数々を胸に抱き、目指すは屋上!
まあ本当の所、目的は忍なんだけど。
まあとにかく屋上へ急げって事!

「流石に全速力は辛え…」
階段を走りながら日頃の運動不足をついぼやいた。
一階から四階までの走り込みは流石にキツイ。しかもかなりの空腹。
「でも待ってろよ、忍!!」
愛しいお姫様が高い塔の上で首を長くして(?)お待ちなんだから、運命の王子としては負けてられない。
「見せてやるよ。この池田光流様の本気をな!!」
最後の力を振り絞って俺は階段を上りきり、屋上へと通じる扉を開けた。
「忍!!」
扉が開かれ、俺の視界に飛び込んで来たのは一面の青い風景。雲一つない空模様。
「あれ…」
肩で息をしながら辺りを見回すが、一番の目的のはずの存在がいない。
「忍!?」
どこ行った?
どこにいるんだよ?
「忍ーー!!」
いない…。
忍がいない。
「まじかよ…」
これはかなりショックかも。
立ち直れそうにない…。
思わず項垂れてしまう。
そして同時に来るこのムカツキ。
「あの嘘つき冷酷鉄仮面が!!」
「…誰が嘘つき冷酷鉄仮面だ?」
突然頭上から声が聞こえる。
弾かれた様に俺は声のする方を見上げた。
「聞き捨てならんな」
屋上扉の屋根にある貯水タンクにもたれる人影が見えた。
逆光になっていて顔がよく見えないが、この声とシルエットは間違いなく自分が求めていたそれで…。
思わず浮かびそうになる笑顔を無理矢理押さえ、俺は声をあげた。
「何隠れてんだよ、ぼけ!」
「お前が見つけれなかっただけだろうが、ガーキ」
「ちぇっ!」
心の中は嬉しくて仕方ないのに、それを悟られたくなくて、分かりやすく俺は舌打ちをした。
本当にガキみたいだ。
でもそんな俺を見て忍は笑っていた。思わず俺もつられて笑ってしまう。

こんな時、どうしようもない程感じてしまうんだ。

忍が好きで堪らない事に。

気持ちを押し隠す様に俺は、忍の元へとはしごを上った。
上りきった俺を待っていたのは、呆れ顔の忍だった。
「何だよ?」
「お前、それ一人で食べるつもりか?」
そう言って忍は俺の抱えている無数のパン達(推定5個)を指差した。
「食う以外どうすんだよ?」
そう言いつつ俺は忍の元へと近付き、隣に座り込んだ。
「いっただきますー!!」
「いただきます」
とりあえず食う前の挨拶は基本だろ。
もう待ちきれないぞ!と言う様に、勢い良くパンの袋を破く俺とは対象に、忍は缶コーヒーを静かに開けている。
コーヒー缶一つ開ける仕草さえも、優雅と言うか何と言うか、…とても綺麗だ。
忍を取り囲む空気はいつも澄んでいるそんな気がする。
この何とも言えない空気が俺には心地よくて、堪らなくなる。

キスしたい…。

まあ冗談なんだけど。うん冗談…冗談かな…?
そんな気を鎮める為、取り敢えず俺は1個目のメロンパンに食い付いた。

腹が減ってると色々とヤバくなるからな。凶暴になったりとかな

そんな事を思いつつ、横目で忍を見やる。
ふと、忍の膝の上にあるサンドイッチ(多分ツナサンド、2個入り)とクロワッサン、そして缶コーヒー(勿論無糖)を見て俺は、正直言って驚きを隠せなかった。
「お前それだけ?それだけでマジで足りるの?」
「普通足りるだろう。お前が食い過ぎなだけだ」
まあ俺はよく食う方だけど、忍は間違いなく小食過ぎるくらいの小食だと思う。
こんな量じゃ俺には、おやつにしかならない。
まあ忍が小食なのは、見た目から物語ってるから仕方がないけど。
俺と忍の身長は殆ど変わらないが、体重は若干俺の方が重い。(2~3キロかな)
そんな俺だって標準体重よりも遥かに軽い。痩せ過ぎ表示が出る。しかしその俺よりも忍は軽いんだから本当に細いよな。
正直言って忍は細身だ。
スレンダーだ。
そしてもの凄く綺麗だ。
手足がすらりと伸びていて、身体は薄く綺麗に筋肉がついている。
そして服を脱いだらやたら色が白くて…。
ああ、…思いっきりその身体抱きしめてみてえ。

そして…。
……やりてえ。

…あれ、何考えてんだ俺。いやだからそうじゃなくて…。
そうじゃなくて…あれ?
いやいやいや…。

「何一人で考え込んでるんだ?」
「うわっ!!」
「何を驚いてるんだ、お前は?」
「い、いや…、別に…。」
「ふーん」
そう言って忍はクロワッサンの袋を開け始めた。
焦りながらも俺は、2個目のあんぱんを食べる事にした。

やばい、やばい。
何考えてるんだ。
落ち着け、落ち着け、俺。

落ち着く為に俺は、忍に話しかけた。というか助言してみた。
「忍、お前さ。もう少し食った方がいいぞ。そんなんじゃ、いざという時に力でねえぞ?」
「いざという時?」
「そう、その時に後悔しても遅いぞ」
いつそんな時が訪れるんだかと自分でも思ったが、忍は微笑みながら言った。
「その時はお前が助けてくれるんだろ?」
「…ま、まあそりゃな」
正直言って俺の心臓はドキドキ通り越してバクバク言っていた。
3個目のクリームパンの中身が、思わず飛び出してしまう程握りしめてしまう。

何言ってるんだこいつ!!
しかもそんな無防備な顔で!!
うわ、もう…。
…嬉し過ぎて死にそう…。

しかも今更だけどこのシチュエーションってやばくね?
幸せ過ぎねえ?
最高じゃねえ?

いつもなら狭い食堂で、顔の広い俺らにわんさか集まって来る野郎どもとの色気もくそも無い食事風景なのに。(忍は色気あるけど)
でも今日はこんなに開放的な場所で、この晴れ渡る天気の下。
忍と二人っきりーーーー!!!!
しかも極上の笑顔で、嬉しい言葉まで言ってくれるおまけつき!!

神様、仏様、有難う!!

そう感謝しつつ俺は、4個目の焼そばパンを頬張った。
忍は怪訝な顔つきで俺を見つめている。
さっきから一人でテンションを上げている俺に、明らかに疑惑を投げ掛けているみたいだ。
それを誤魔化す為、俺は忍へと笑顔で切り出してみた。
「手塚忍様、俺の本気は見れましたでしょうか?」
「まあまあかな」
「まじで?あの全力疾走は正直、死にそうだったんだぜ?」
「お前がそれくらいで死ぬかよ」
「どう言う意味だよ?」
「そう言う意味だろ?」
「お前ね…」
何だかんだ言いつつも、昼飯を食べずに俺を待っててくれた事実は嬉しくて仕方ない。
そして何よりも忍のその笑顔は俺にとってもの凄いご褒美なんだけど。
どうせ分かってねえんだろうな、こいつは。

そんな事を思いながら、俺は5個目のパン(揚げパン)の最後の一口を放りこんだ。
「ごっそうさん!!」
「相変わらず早食いだなお前は」
「そうか?」
見やると忍は、サンドイッチの袋からツナサンドを取り出していた。
その瞬間俺は、思わず目が釘付けになった。

ツナサンドを掴む、白い手。指先。
忍の薄く開いた口。
その先に見える赤い舌。
余りにも美しくて凶悪なその光景。

意識が全て忍に向かう。
心を攫われる。
目が離せない。

隠し続けている欲求が思わず、暴れ出しそうになる。

そんな俺の視線に気付いたのか、忍は食べる手を止めた。
そして何故かため息をついて、俺にツナサンドを差し出して来た。
忍の真意が分からず俺は、思わずそれを見つめてしまう。
「食えよ」
「…えっ?」
「欲しいんだろ?」

欲しいのは、お前。

「欲しくないのか?」

忍が欲しい。

「光流?」
「死ぬ程欲しい…」
「そこまで言わなくてもパンくらいやるよ」
そう言って忍は俺にツナサンドをくれた。
「サンキュ」

真意が伝わっていない事にホッとしつつ、落胆もしてしまう。
それを隠すべく、ツナサンドを口に放り込んだ。

まあ…しょうがねえか。
でもこのままじゃ、絶対終らねえからな。
だから…。

「…あのさ、忍」
「何だ?」
「いつか見せてやるからな」
「……?」
「一世一代、この池田光流の本気中の本気をな!」
「…楽しみにさせてもらうよ」
「よっしゃ!!覚悟してろよ忍!!」
「何をはしゃいでるんだ、お前は」
「いいんだよ」


まあ言いたい事は色々あるけれど、忍と過ごす日常は俺に取っては何よりもかけがえの無い日々だから。
もう少しこの平凡かつ幸せな日常を楽しませてもらうとしますか。

ということで、何でもない日バンザイ!!

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